日本で4ヶ所の製糸場の一つ

清らかな水と緑成す山々に抱かれた、自然豊かな長野県その中心に位置する諏訪湖、
また御柱祭の諏訪大社が鎮座します下諏訪町に松澤製糸所があります。
諏訪湖周辺は明治の近代産業創成期から大正を経て昭和の高度成長期時代にかけて、製糸工場の煙突が林立し、重要な工業製品として生糸生産が現代日本の礎を築いてまいりました。
創業期は、女工の皆様の手で、繭から糸を引き、多くの国内の絹織物工場へ生糸を提供してまいりましたが、近年は、工場の機械化を進め、細い繊度から太い繊度までの安定した絹糸を、絹織物工場様のご要望にお応えして提供しております。
先代・先々代の物つくりの思いを絶やさぬように、創業期から100年以上変わらぬ井戸水と木で焚くボイラーを使用し、 清らかで柔らかいお湯を沸かすことができます。 柔らかなお湯で採った絹糸はとてもなめらかで美しい糸に仕上がります。
 
 

生糸ができるまで

  1. 養蚕
    養蚕農家は蚕(かいこ)の食餌になる桑を育て、ほぼ25日それを与え卵の約1万倍の蚕に育てます。蚕は体いっぱいに絹たんぱくを蓄え絹糸を吐き出し繭を作ります
  2. 集繭・乾燥
    養蚕農家から繭を製糸工場に集めます。繭の中のサナギは2週間ほどで蛾になり繭から出てきます、生糸にするには不都合ですので、乾燥機械で成長を止め貯蔵に耐える状態にします
  3. 煮繭
    繭の意図はフィブロインとセリシンからなり、フィブロインの周りを被っているセリシンによって接着しています。このセリシンを溶かし解し易くするためお湯の中でこのセリシンを溶かします。
  4. 索緒・繰糸
    解れ易くなった繭はほうきで糸口を出し繰糸機で数個の繭から糸を抱合させ一本の生糸にします
  5. 揚げ返し、仕上げ
    繰糸機で域に巻き取られた生糸は濡れています。そのまま置くと又セリシンの性質で硬く固まってしまいます。そこで温風で再度乾燥しながら巻きなおします。一定の長さや重さにまき直し織物に便利な状態に仕上げます



  

画像提供:町旅編集部(株式会社ダンク)

 

生産品目等

原料仕入れ先

  • 埼玉県
  • 山梨県
  • 愛媛県
  • 長野県
  • 高知県
  • 兵庫県

製品種目

  • 14中
  • 21中
  • 27中
  • 31中
  • 42中
  • 60中
  • 110中

索緒糸

  • キビソ糸
  • 3,000デニール

乾燥サナギ・食用サナギ

生繭繰糸

特殊繰糸

  • 小石丸、はくらい、あけぼの
    あらゆる品種の繭を繰糸致します

お取引

主なお取引先

( ※あいうえお順にて記述 )
  • (有)赤城シルク
  • 岡谷絹工房
  • 沖縄県石垣市のからん工房
  • 甲斐絹座(株)
  • (有)カジワキ
  • (株)勝俣シルク
  • (株)着物ブレイン
  • 京都高島屋
  • 京都丸八生糸(株)
  • 久保田織染工業(株)
  • 沢井織物(有)
  • (株)しるしイノベーション
  • 信州草木染友禅
  • (株)高三商店
  • 東北撚糸(株)
  • 富士新幸(株)
  • 武藤(株)
  • 山田呉服店
  • 渡辺綢糸システム(株)
  • 他全国の工房織物作家等

取引銀行

  • 八十二銀行
  • 諏訪信用金庫

お問合せ

松澤製糸所

〒393-0065 長野県諏訪郡下諏訪町226-3
TEL・FAX 0266-27-4191

工場見学

長地小学校2019年度4年2組のみなさん




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